だれでも高齢、病気等で判断能力が低下すると、財産があっても自分で管理するのが難しくなります。その場合に、ご本人に代わって財産管理や療養看護をしてくれる人を決め、これからも今までどおりに自分らしい生活が営めるようにお願いします。それが成年後見制度です。
成年後見制度には、既に判断能力が低下している方の支援をするための「法定後見制度」と、将来判断能力が低下した時に備えてあらかじめ代理人を決めて、自分らしい生活ができるようにやってほしいことを約束しておく「任意後見制度」があります。
法定後見制度は、ご本人の判断能力の程度に応じて、3段階の支援の仕方が用意されています。また、任意後見制度は、自分の希望に沿うような内容に決めることができます。どの制度を利用するにせよ、ご本人の意思を大事にして、ご本人が今までどおり自分らしい人生を全うすることができるように支援していくことが基本です。